5日のNY株式市場では、前日に急騰したスマホ証券大手、ロビンフッド・マーケッツ（@HOOD/U）が前日比27.59％安の50.97ドルと急落して取引を終えた。既存株主の売り出しが嫌気されている。
　同社はこの日、「既存株主が最大で9787万6033株のクラスA株を売却する」と申請した。この株式は、IPO前に行われた私募で発行された転換社債を転換したもの。会社側は新株を発行するわけではない（資金を調達するわけではない）。売却の時期や金額は、売り出す株主の裁量に委ねられている。
　売却する既存株主には、今年初、ボラティリティの急増に伴って（取引清算に十分な現金を確保するため）ロビンフッドが新たな資金調達を余儀なくされた際、起債に応じた株主が含まれている。また、（ニューエンタープライズ・アソシエイツ、アンドリーセン・ホロウィッツ、アイコニック・キャピタル、インスティテューショナル・ベンチャー・パートナーズ、リビットキャピタルなど）ロビンフッドに早期投資した多数のベンチャーキャピタルも含まれる。
　ロビンフッド株は前日（4日）、前日比50.41％高の70.39ドルと急騰。先週末（7月30日終値：35.15ドル）から3営業日で2倍に達するなど、株価のボラティリティが高まっていた。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。