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2022/01/28 08:48

米国株大引け概況(詳報): 下落、金融政策を巡る懸念くすぶる 無料記事

 27日のNY株式市場は、朝高後に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比7.31ドル(0.02%)安の3万4160.78ドルと小幅に3日続落し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が189.34ポイント(1.40%)安の1万3352.78ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家の多くがベンチマークとするS&P500指数、小型株を代表するラッセル2000指数もそろって3日続落し、それぞれ23.42ポイント(0.54%)安の4326.51ポイント、45.18ポイント(2.29%)安の1931.29ポイントで引けている。
 朝方は反発基調(ダウとナスダックは一時、それぞれ1.77%高、1.65%高)で寄り付いたものの、金融政策を巡る懸念がくすぶるなかでその後は戻り売りに押された。前日(26日)の米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て、パウエルFRB議長の発言は市場にタカ派シグナルとして受け止められている。金融政策動向に敏感な2年債利回りが1.19%(↑0.04ポイント)と連日で上昇する半面、引き締めに伴う景気先行き懸念で10年債利回りが1.80%(↓0.06ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が下落(6業種が上昇)。イールドカーブのスティープ化で金融セクターが弱含んだほか、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が11.55%安と急落したため、一般消費財セクターが2%超の下落を強いられた(テスラはサプライチェーン問題の継続で新車発売の延期を発表したことが懸念材料)。半導体関連銘柄も安い。期待外れのガイダンスが嫌気され、半導体大手のインテル(@INTC/U)が7.04%安、半導体装置大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が6.93%安、半導体検査装置のテラダイン(@TER/U)が22.41%安と急落している(SOX指数は4.78%安)。
 一方、エネルギーセクターやディフェンシブなセクター(公益、生活必需品)は底堅い。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.02%高、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が1.51%高、家庭用品大手のコルゲート・パルモリブ(@CL/U)が1.61%高と値を上げた。


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