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2022/06/17 08:47

米国株大引け概況(詳報):急反落、ダウ平均は3万ドル割れ 無料記事

 16日のNY株式市場は、世界経済の減速懸念が広がるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって急反落し、それぞれ前日比741.46ドル(2.42%)安の2万9927.07ドル、453.05ポイント(4.08%)安の1万646.10ポイントで取引を終えた。ダウ平均が3万ドルを割り込んだのは、2021年1月以来となる。
 前日は米連邦準備制度理事会(FRB)が市場の想定通り0.75%の利上げを実施したことで株価が反発したが、欧州主要中央銀行による金融引き締め姿勢を受け、世界的な景気後退につながるとの懸念が広がった格好。FRBに続き、スイスと英国の中銀もこの日に利上げを決めた。
 軟調な米経済指標も逆風。6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数はマイナス3.3とプラスの市場予想(約5.0)より悪かったほか、5月の住宅着工件数は154万9000件と21年4月以来の水準に低下している。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種が下落。なかでも、エネルギーセクターの下げがきつい。石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)が5.34%、3.69%ずつ売られたほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が6.32%安、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が6.20%安と急落した。
 一般消費財セクターも安い。電気自動車のテスラ(@TSLA/U)が8.54%安、スポーツ用品のナイキ(@NKE/U)が5.57%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.72%安に沈んだ。
 一方、金のスポット価格が上昇するなかで産金銘柄は逆行高。ニューモント(@NEM/U)が3.24%高、バリック・ゴールド(@GOLD/U)が2.40%高と値を上げている。


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