詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/04/04 10:20

米国株週間相場見通し:上値の重い展開か 無料記事

 今週のNY株式市場は、全体として上値の重い展開が予想される。ウクライナ情勢に加え、原油価格や米金利の動向に不透明感があるためだ。
 ロシアとウクライナによる停戦協議の行方は、現時点で不確定要素が多いと言わざるを得ない。したがって、原油や小麦をはじめとするコモディティの先高感が根強く残ることになる。特に、原油価格の動向は要警戒。OPECプラスが増産に消極的なうえ、米国の備蓄放出も規模的には大きな需給緩和要因にはならないためだ。
 米国国内では、金融引き締めペースの加速観測が浮上していることが気になる。インフレ懸念が強まっているほか、足元の経済指標が悪くないことが要因(先週末に発表された3月の雇用統計は、非農業部門雇用者数こそ若干下振れたものの、失業率や平均時給などが堅調という結果だった)。今週6日に3月分のFOMC議事録が公表されることもあり、目先は警戒モードが続きそうだ。
 一方、米国債利回りの動向からは、中長期的な経済停滞を示すサインもみられる。先週は2年債と10年債利回りが逆転する逆イールド現象が発生するなど、将来的な景気悪化の不安を強める格好だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース