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2022/04/25 08:51

米国株大引け概況(詳報): 全面安、金融引き締め加速などを警戒 無料記事

 先週末22日のNY株式市場は、リスク回避の売りが広がるなかで全面安の展開。主要指標のダウ平均が前日比981.36ドル(2.82%)安の3万3811.40ドルと大幅続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が335.36ポイント(2.55%)安の1万2839.29ポイントと3日続落で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も121.88ポイント(2.77%)安の4271.78ポイントと売られ、50日移動平均線(4407)をさらに下回った。
 前日に続き、金融引き締め加速が警戒されるなか、景気減速を懸念する売りが強まった。年初から軟調だったIT株・グロース株のほか、これまで堅調だったバリュー株・景気敏感株も軒並み売られている。セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。主力株が売られ、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が4.26%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.66%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.81%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.41%安と値下がりした。
 直近決算を発表した銘柄も総じて安い。業績がやや上振れたクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が2.80%安と売られたほか、病院運営のHCAヘルスケア(@HCA/U)が利益が下振れで21.82%安、外科手術システム大手のインテューイティブ・サージカル(@ISRG/U)が14.34%安、通信キャリア大手のベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が5.64%安と急落した。
 一方、決算発表銘柄の一部は逆行高。日用品大手のキンバリー クラーク(@KMB/U)が8.13%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.46%高、シリコンバレー発金融グループのSVBファイナンシャル(@SIVB/U)が7.53%高と上昇している。


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