今週のNY株式市場は、新型コロナ変異株（オミクロン）の感染拡大や金融引き締めの動きが警戒される中で上値の重い展開が続きそうだ。
　オミクロンの発生によって、景気が大きく冷え込む可能性が出てきた。感染拡大を防ぐために各国が国境管理を強化するなか、世界経済全体へ与えるマイナスインパクトが強く意識されている。
　また、米国で金融引き締め懸念が再燃していることも逆風。先週発表されたFOMC議事録で、FRBがテーパリングのペース加速を検討していることが明らかにされたほか、今週発表される重要経済指標（11月のISM製造業景況指数や非農業部門・新規雇用者数など）も改善が見込まれているため、金融引き締めの条件が整いつつある状態だ。


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