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2022/05/16 08:44

米国株大引け概況(詳報): ダウ反発、ナスダックは大幅続伸で約4%高 無料記事

 先週末13日のNY株式市場は、投資家心理の悪化基調が一服するなかで買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比466.36ドル(1.47%)高の3万2196.66ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は434.04ポイント(3.82%)高の1万1805.00ポイントと大幅続伸で取引を終えた。機関投資家の多くがベンチマークとするS&P500指数も93.81ポイント(2.39%)高の4023.89ポイントと買われ、大台の4000ポイントを回復している。
 短期的に売られすぎとみた押し目買いが優勢となった。4月CPI、PPIで「ピークインフレ」の兆しが現れるなか、10年債利回りが3%台を割れ(この日は2.92%と0.07ポイント上昇)、投資家心理を表すとされるVIX指数(恐怖指数)が30台を割り込んでいる。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術、コミュニケーションの上げが目立った。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.73%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.71%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.19%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が9.46%高、クラウド顧客管理大手のセールスフォース(@CRM/U)が4.05%高と買われている。年初から売り込まれているグロース株にもショートカバー。後払い決済サービスを手掛けるフィンテック企業アファーム(@AFRM/U)が31.43%高、スマホ証券のロビンフッド マーケッツ(@HOOD/U)が24.88%高と急騰した。「破壊的イノベーション」銘柄への投資で有名なARKイノベーションETF(@ARKK/U)も11.82%高と大幅続伸している。
 エネルギーも高い。原油続伸(↑4%)を背景に、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.97%高、コノコフィリップス(@COP/U)が3.32%高、デボン・エナジー(@DVN/U)が6.33%高と値上がりした。欧州連合(EU)によるロシア産原油の禁輸観測がくすぶるほか、都市封鎖(ロックダウン)中の中国上海市を巡る規制緩和期待が支援材料となっている。


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