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2021/11/12 08:28

米国株大引け概況(詳報):ダウ3日続落、ナスダックは反発 無料記事

 11日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は前日比158.71ドル(0.44%)安の3万5921.23ドルと3日続落して引けた。一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は81.57ポイント(0.52%)高の1万5704.28ポイントと反発し取引を終えている。
 この日はベテランズデー(退役軍人の日)で債券市場が休みだったほか、主要経済指標の発表がなく取引材料に乏しい一日だった。
 ダウ平均に関しては、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が7.07%安と急落したことが重荷。前日引け後に発表された2021年7〜9月期決算で売上高と調整後EPSが下振れたほか、有料動画サービスの加入者数が市場予想に届かなかった。また、クレジットカードのビザ(@V/U)が2.38%安、統合テクノロジーのハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が1.95%安と値を下げている。
 一方、前日に売られたハイテク銘柄は半導体セクターを中心に総じて高い。アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.39%高と急伸したのをはじめ、エヌビディア(@NVDA/U)が3.16%高、クアルコム(@QCOM/U)が2.89%高、ブロードコム(@AVGO/U)が1.21%と買われた。
 ハイテク関連以外では、素材セクターの上げが目立つ。素材化学のダウ(@DOW/U)が1.57%上昇したほか、鉱業のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が9.01%高、鉄鋼のニューコア(@FCX/U)が2.73%高、特殊化学品のアルベマール(@ALB/U)が2.47%高と買われている。
 他の個別動向では、高級皮革ブランドのタペストリー(@TPR/U)が8.38%高と急伸。この日発表された21年7〜9月期決算で売上高と調整後EPSが上振れたほか、22年6月期通期ガイダンスを上方修正したことなども好感されている。


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