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2022/04/01 08:44

米国株大引け概況(詳報):続落、利益確定売りが優勢 無料記事

 31日のNY株式市場は、利益確定の売りに押される展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続落し、それぞれ前日比550.46ドル(1.56%)安の3万4678.35ドル、221.75ポイント(1.54%)安の1万4220.52ポイントで取引を終えている。この日は幅広い銘柄に利益確定の売りが出た(31日は月末と四半期末に当たっていた)。ナスダックは一時、前日の終値を上回る場面もあったが、ダウ平均とともに引けにかけて急速に下げ幅を拡大している。
 米政府による戦略石油備蓄の放出がエネルギーセクターの重荷。バイデン政権は今後6カ月にわたり、 1日平均100万バレルを追加放出すると明らかにした(WTI先物5月限の清算値は前日比7.0%安の1バレル100.28ドルと急落)。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種のうち全業種が下落。なかでも、大手銀行を中心に金融セクターの下げが目立つ。バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が4.14%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.29%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.00%安に沈んだ。
 コミュニケーションサービスセクターも軟調。エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が2.70%安、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が2.10%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が2.41%安と売られている。
 他の個別動向では、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が8.29%安と急落。バークレイズが投資判断を「オーバーウェイト」→「イコールウェイト」、目標株価を148→115ドルにそれぞれ引き下げたことが逆風だ。


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