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2022/04/22 08:37

米国株大引け概況(詳報): 下落、金融引き締め加速懸念が根強い 無料記事

 21日のNY株式市場は、金融引き締めの加速懸念が根強いなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比368.03ドル(1.05%)安の3万4792.76ドルと3日ぶりに反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が278.42ポイント(2.07%)安の1万3174.65ポイントと続落して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も65.79ポイント(1.48%)安の4393.66ポイントと売られ、50日移動平均線(4413)を下回っている。
 長短金利の上昇が逆風。政策金利動向に敏感な2年債利回りが2.68%(↑0.10ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが2.91%(↑0.08ポイント)に上った。テスラ(@TSLA/U)の好決算や堅調な経済指標などを追い風に主要指数はプラス圏で寄り付いたものの(ダウは一時0.94%高、ナスダックは一時1.91%高まで上昇)、その後は引けにかけて下落基調を続けている。パウエルFRB議長はこの日、積極的な金融引き締めスタンスを改めて強調。「インフレピーク」論が浮上するなかでも、「実際の(インフレ)ピークは3月だったかもしれないが、それは分からないので前提としない」とタカ派姿勢を堅持した。次のFOMC(5月3〜4日)では、0.50%の利上げがほぼ確実視されている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。前日のネットフリックス(@NFLX/U)暴落が尾を引くなか、大型IT銘柄が含まれるコミュニケーションや情報技術などの下げが目立つ。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.70%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が6.16%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.05%安、EC構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が8.38%安、オーディオストリーミング大手のスポティファイ(@SPOT/U)が8.06%安と値を下げた。
 年初から相場をけん引してきたエネルギー・資源株にも利食い売りが入った。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が4.61%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が9.92%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が9.38%安と急落している。


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