4日のNY株式市場では、医薬品大手のメルク(@MRK/U)が前日比2.10％高の90.54ドルと反発して取引を終えた。同社が開発した新型コロナ経口治療薬（飲み薬）が初めて承認されたことが刺激材料だ。
　同社はこの日、新型コロナウイルス感染症に対する抗ウイルス薬「モルヌピラビル（MK-4482、EIDD-2801）」について、英医薬品・医療製品規制庁（MHRA）が認可したと発表した。同薬を承認したのは、英国が世界で初めて。リッジバック・バイオセラピューティクス(Ridgeback Biotherapeutics)と共同開発した同錠剤に関し、英当局は「重度の病気を発症しているリスク患者が軽度〜中等症のコロナで入院・死亡するリスクを安全かつ効果的に減らすだろう」とコメントしている。
　臨床データによると、この薬は感染初期の段階で服用することが最も効果的。コロナ検査で陽性になった後、症状が出てから5日以内にできるだけ早く使うことが推奨されている。


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