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2022/08/16 09:06

8月のNY連銀製造業指数は下振れ、プラス11.1→マイナス31.3に急低下 無料記事

 米ニューヨーク連邦準備銀行(NY連銀)は15日、8月の製造業景気指数(季節調整済み)を発表し、前月(プラス11.1)を42.4ポイント下回るマイナス31.3に急低下したことを明らかにした(調査は2〜9日に実施)。市場予想(約5)以上に悪化し、2020年5月以来の低水準を記録している。景気の拡大・縮小の分岐点(ゼロ)も下回った。
 個別指標は、「新規受注」がマイナス29.6(↓35.8)、「出荷」がマイナス24.1(↓49.4)、「受注残高」がマイナス12.7(↓7.5)、「在庫」が6.4(↓8.4)に低下した。「配送時間」はマイナス0.9(↓9.6)と短期化している。このところ注目されている投入価格と販売価格は、それぞれ55.5(↓8.8)、32.7(↑1.4)となった。
 一方、6カ月先の見通しを示す将来指数はやや改善。2.1(↑8.3)に上向いた。
 毎月15日前後に発表されるこの統計は、米サプライマネジメント協会(ISM)の製造業景況感指数(PMI)やフィラデルフィア連銀の製造業景況指数などと同様、製造業の景況感を表し、景気動向の先行指標とされる。PMIと異なり、ゼロが景気の拡大・縮小の分岐点。NY連銀が行うこの調査では、管轄地区内(NY州)の製造業幹部(主に社長またはCEO)約200人を対象に実施し、その回答から指数を計算する(02年に調査開始。調査データは01年7月から)。


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