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2022/05/20 08:52

米国株大引け概況(詳報):続落、米経済の成長鈍化懸念で 無料記事

 19日のNY株式市場は、米経済の成長鈍化に対する懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続落し、それぞれ前日比236.94ドル(0.75%)安の3万1253.13ドル、29.65ポイント(0.26%)安の1万1388.50ポイントで取引を終えた。
 インフレ高進による企業業績の圧迫懸念が重荷。今週は小売り大手のウォルマート(@WMT/U)、ターゲット・コーポレーション(@TGT/U)が市場予想を下回る決算を発表したことで投資家心理が悪化している(それぞれ前日比2.74%、5.06%ずつ下落)。また、コンピューター・ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が13.73%安と急落したことがダウ平均を押し下げた。22年5〜7月期の売上高をマイナス成長と予想したことなどが嫌気されている。
 米経済指標の後退も逆風。5月のフィラデルフィア連銀景況指数は2.6と市場予想(約15.0)を大幅に下回ったほか、週間新規失業保険申請件数は21万8000件と市場予想(約20万件)より多かった。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち一般消費財を除く10業種が下落。なかでも、コミュニケーションサービスの下げが目立つ。グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOG/U)が1.47%安、エンターテインメントのウォルト・ディズニー(@DIS/U)が1.11%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が0.49%安と値を下げた。
 IT大手の一角も安い。IT機器大手のアップル(@APPL/U)が2.46%安に沈んだほか、半導体大手ブロードコム(@AVGO/U)とテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が4.27%、1.57%ずつ売られている。


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