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2022/02/07 13:15

米国株週間相場見通し:軟調な地合いか 無料記事

 今週のNY株式市場は、世界的な金融引き締め基調を受けて上値が重い値動きとなりそうだ。
 米国の金融政策に関しては、「3月のFOMCで政策金利が50bp引き上げられる」との見方が出てきた(従来予想は25bp)。1月の新規雇用者数が46.7万人増(予想は12.5万人)と上振れたほか(11月と12月もそれぞれ大幅上方修正)、平均時給も前年比+5.7%と予想(+5.2%)を上回るなど、米景気の大幅な改善が背景にある。
 こうしたなか、目先は10日に発表される1月のCPIに警戒感が高まる状態。景気の強さと原油の高騰で物価の上昇基調が続くため、同月のCPIは前年比+7.2%と非常に高い水準が予想されている。
 米国のほか、欧州が金融引き締めスタンスに転じたこともマイナス材料。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁はこれまで、「年内の利上げはない」と繰り返してきたのだが、先週3日の記者会見では同見解を示していない。これを受けて市場では、年内複数回のECB利上げを想定し始めている。また、イングランド銀行の動きも気がかり。3日に政策金利を0.25→0.50%に引き上げたが、「一部の政策委員は0.75%までの利上げを主張していた」と伝えられている。
 一方で、米企業業績が総じて堅調な点はプラス。ハイテク関連では先週、メタ・プラットフォームズ(@FB/U)の急落で肝を冷やす場面がみられたが、好業績を発表したアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)やスナップ(@SNAP/U)などが大幅に上昇したことが週末の相場を下支えした。
 なお今週は、ファイザー(@PFE/U)やウォルト・ディズニー(@DIS/U)、コカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)の決算発表が予定されている。


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