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2022/02/21 08:39

米国株大引け概況(詳報): 続落、ウクライナ情勢の警戒続く 無料記事

 18日のNY株式市場は、ウクライナ情勢の懸念がくすぶるなか、投資家心理の悪化が続く展開。主要指標のダウ平均が前日比232.85ドル(0.68%)安の3万4079.18ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が168.65ポイント(1.23%)安の1万3548.07ポイントとそろって3日続落で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も続落し、31.39ポイント(0.72%)安の4348.87ポイントで引けている。週明け21日の休場(プレジデンツデー)を控え、リスクを取りにくいため、押し目買いの動きは限定的だった。
 ロシアのウクライナ侵攻リスクが依然くすぶる状態。ブリンケン米国務長官が翌週にラブロフ露外相と会談する見通しと報じられたが、米国側はロシアの侵攻が差し迫っていると警告を発している。相対的に安全な資産とされる米長期債が強含み、10年債利回りが1.93%(↓0.03ポイント)に低下したが、グロース株の買いにはつながらなかった。金融引き締めに対する懸念が続くなか、2年債利回りは横ばいの1.47%で推移している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が下落(生活必需品のみ逆行高)。情報技術やコミュニケーションなどIT株・グロース株に対する売りが引き続き目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.21%安、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が3.31%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.53%安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が5.32%安と値を下げている。また、業績悪化をきっかけに動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が22.29%安、オンラインスポーツ賭博オペレーターのドラフト・キングス(@DKNG/U)が21.62%安と急落した。「破壊的イノベーション」銘柄への投資で有名なARKイノベーションETF(@ARKK/U)は4.96%安と3日続落している。


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