詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/07/25 08:46

米国株大引け概況(詳報): 反落、景気減速に警戒感 無料記事

 先週末22日のNY株式市場は、景気減速に対する警戒感が一段と強まるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比137.61ドル(0.43%)安の3万1899.29ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が225.50ポイント(1.87%)安の1万1834.11ポイントとそろって4日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、37.32ポイント(0.93%)安の3961.63ポイントと下落している(ただ週間では、ダウが1.95%高、ナスダックが3.33%高、S&P500が約2.54%高となった)。
 寄り前に発表されたS&Pグローバルの7月米国PMIは47.5(前月比↓4.8)に低下し、景気拡大・縮小の分かれ目となる50を割り込んだ(市場予想:約52.4)。景気の先行きが不安視されるなか、相対的に安全な米国債が買われ、2年債利回りが2.97%(↓0.12ポイント)、10年債利回りが2.75%(↓0.12ポイント)に低下。株式市場では公益、REIT、生活必需品といったディフェンシブセクターに資金が移った。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。なかでも大型IT株が含まれるコミュニケーション(↓4%超)、情報技術(↓1%超)の下げが目立った。足元業績の悪化で写真・動画共有アプリのスナップ(@SNAP/U)が約40%安と暴落するなか、他の広告関連銘柄が連れ安。「Youtube」を手掛けるアルファベット(@GOOGL/U)が5.81%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が7.59%安と売り込まれた。週間で上昇していたナスダックの上げが止まり、他のIT銘柄の上値も重くなっている。
 4〜6月期決算発表銘柄の株価動向はまちまち。前述したスナップのほか、通信キャリア大手のベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が6.74%安、HDD大手のシーゲイト・テクノロジー(@STX/U)が8.11%安と急落する一方、足元業績が上振れたクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が1.88%高、油田サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.28%高と買われた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース