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2021/10/25 10:12

米国株週間相場見通し:神経質な値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、インフレや景気の動向に対する不透明感が強まるなかで上値が重くなる展開が予想される。
 目先の大きな不安は、金融引き締めの前倒しにつながりかねない物価の上昇傾向。WTI原油先物価格が1バレル=82ドル台を上回るなか(2014年以来の高値圏)、先週の米10年債利回りは一時1.7%台をつけた(今年最も高かった3月30日の1.774%が視野に入る水準)。
 また、足元で経済指標の下振れが目立つ点にも注意を要する。9月の鉱工業生産や住宅着工件数・許可件数、10月のフィラデルフィア連銀景況指数、同マークイット米国製造業PMIなどは軒並み市場予想を下回る結果に終わった。物価上昇と景気悪化が続いた場合は、スタグフレーション(不況下のインフレ)に陥りかねないとの見方も出ている。
なお先週後半の決算発表は、好悪が入り混じる内容だった。アメリカン・エキスプレス(@AXP/U)やゴールドマン・サックス(@GS/U)などが上振れる一方、インテル(@INTC/U)やスナップ(@SNAP/U)などハイテク銘柄は下振れ。スナップの株価急落を受けて、週末にはフェイスブック(@FB/U)やツイッター(@TWTR/U)、アルファベット(@GOOGL/U)が軒並み売られる場面がみられた。今週はアップル(@AAPL/U)やフェイスブック、アルファベット、アマゾン(@AMZN/U)など超重量級銘柄の発表が相次ぐため、内容次第では手じまい売りが表面化する可能性もあろう。


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