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2021/11/15 08:43

米国株大引け概況(詳報): 上昇、主力ハイテク株が高い 無料記事

 先週末12日のNY株式市場は、主力ハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比179.08ドル(0.50%)高の3万6100.31ドルと反発したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が156.68ポイント(1.00%)高の1万5860.96ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500も0.72%高の4682.85ポイントと続伸している。ただ、小型株を代表するラッセル2000は0.11%高の2411.78ポイントと小幅な上げにとどまった。
 新規のポジティブ材料はないものの、市場は「インフレが一時的なもの(来年には鈍化する)」との楽観的な見通しに戻りつつある状態。ミシガン大学がこの日発表した11月の消費者態度指数(速報値)は、前月(71.7)を4.9ポイント下回る66.8に低下したが(市場予想:約72.5)、特にマイナス材料視されなかった。長期金利を代表する10年債利回りは1.56%(↑0.01ポイント)とほぼ横ばいで推移している。 
 「FAANG」など代表的な大型IT銘柄の上げが目立つ。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が4.01%上昇したほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.43%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.52%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が3.81%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.00%高と軒並み買われた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇(エネルギー、公益は下落)。 なかでも前述した大型IT銘柄が含まれるコミュニケーション、情報技術が1%超の上昇を記録した。一般消費財も高かったが、マスクCEOの株式売却が続くなか、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.83%安と相場に逆行したことが重しとなった。
 このほか、高成長のクラウド銘柄も高い。EC構築支援のショッピファイ(@SHOP/U)が12.02%高、オンラインゲームプラットフォームを運営するロブロックス(@RBLX/U)が9.64%高、出前注文サービスで米最大手のドアダッシュ(@DASH/U)が8.16%高、ゲーム開発用ソフトウェアなどを手掛けるユニティ・ソフトウェア(@U/U)が7.97%高、民泊プラットフォーム最大手のエアビーアンドビー(@ABNB/U)が7.79%高、データ特化のクラウドサービス企業スノーフレーク(@SNOW/U)が4.70%高と値を上げた。


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