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2021/09/16 08:43

米国株大引け概況(詳報):反発、エネルギー株が高い 無料記事

 15日のNY株式市場は、エネルギーセクターの主導で買い戻される展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反発し(ナスダックは6日ぶり)、それぞれ
前日比236.82ドル(0.68%)高の3万4814.39ドル、123.77ポイント(0.82%)高の1万5161.53ポイントで取引を終えた。
 米景気後退への懸念が後退するなか、米経済指標の上振れと原油価格の上昇が追い風。ニューヨーク連銀の9月製造業景況指数は34.3と、市場予想(約17.9)を大幅に上回った。また、米週間統計で原油在庫が前週から約640万バレルと大幅に減少したことにより(市場予想は約274万バレルの減少)、WTI先物10月限の清算値は前日比3.1%高の1バレル72.61ドルに上昇。6週間ぶりの高値を記録している。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち公益事業を除く10業種が上昇。なかでも、エネルギーセクターの上げが目立つ。石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が8.33%高と急伸したのをはじめ、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が5.67%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が4.18%高と買われた。石油大手のシェブロン(@CVX/U)とエクソン・モービル(@XOM/U)も上昇し、3.37%、2.12%ずつ値を上げている。
 資本財セクターも高い。航空・防衛のレイセオン・テクノロジーズ(@RTX/U)が2.57%上昇したのをはじめ、重電のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が1.77%高、建機のキャタピラー(@CAT/U)が1.68%高、航空機のボーイング(@BA/U)が1.25%高と買われた。
 他の個別動向では、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.68%高。前日引け後に四半期配当の11%引き上げ(1株当たり0.62ドル)と、最大600億ドルの自社株買い枠設定を発表したことが好感されている。


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