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2021/09/24 08:55

米国株大引け概況(詳報):続伸、FOMCを受けた買いが続く 無料記事

 23日のNY株式市場は、幅広い銘柄が買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続伸し(ナスダックは3日続伸)、それぞれ前日比506.50ドル(1.48%)高の3万4764.82ドル、155.39ポイント(1.04%)高の1万5052.24ポイントで取引を終えた。
 前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受け、金融政策をめぐる不透明感が後退したことが追い風。米連邦準備制度理事会(FRB)はテーパリング(量的緩和の縮小)の開始を年内に決定することを示唆したがほぼ市場の想定通りで、利上げは来年以降になることから緩和的な状況がしばらく続くと受け止められている(パウエル議長は、中国恒大集団の債務問題について、「中国特有の問題であって米国の金融システムに影響を与えない」と説明)。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでもエネルギーセクターの上げが目立つ。原油先物が7月以来の高水準(WTI先物11月限の清算値は1バレル73.30ドル)に上昇するなか、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が3.39%、2.48%ずつ買われた。また、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が6.37%高と急伸したほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が5.37%高、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が3.04%高と値を上げている。
 金融セクターも高い。米10年債利回りが7月中旬以来の1.4%台まで上昇したことを追い風に、シティグループ(@C/U)が3.87%高、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.86%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が3.38%高、モルガン・スタンレー(@MS/U)が2.73%高と買われた。
 他の個別動向では、クラウド顧客管理大手のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が7.21%高と急伸。2022年1月通期ガイダンスを上方修正したことや、予想レンジの上限が市場予想を上回ったことなどが刺激材料だ。


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