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2021/11/29 08:33

米国株大引け概況(詳報): 急落、新型コロナ変異株報道でリスクオフ 無料記事

 先週末26日のNY株式市場は、コロナ懸念が蒸し返されるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比905.04ドル(2.53%)安の3万4899.34ドルと大幅続落し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が353.57ポイント(2.23%)安の1万5491.66ポイントと急反落で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も2.27%安の4594.62ポイントと売られたほか、小型株を代表するラッセル2000は3.67%安の2245.94ポイントと売り込まれている。
 感謝祭明けで短縮取引のなか、新型コロナ変異株報道に不意を突かれてリスク回避の売りが膨らんだ格好。南アフリカで新型コロナ変異株(オミクロン株)が検出されたと報じられたことが嫌気された。現在のワクチンで耐性がつくのか不透明なため、世界的な景気回復基調を遅らせる可能性が懸念されている。相対的に安全な米国債が買われ、10年債利回りが1.47%(↓0.16ポイント)に急低下したほか、投資家心理を表すとされるVIX指数が28超に急上昇した。原油先物は13%急落している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落した。なかでもエネルギーや金融、資本財など景気敏感セクターの売りが目立つ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.51%、4.48%ずつ下落したほか、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.03%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が5.41%安、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が3.93%安と値下がりしている。
 観光関連銘柄も急落。クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が10.96%安、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が8.34%安、旅行予約サイト大手のエクスペディア・グループ(@EXPE/U)が9.48%安、ホテル大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が6.45%安と売り込まれた。
 大型IT銘柄も軟調。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.17%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.44%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.69%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.58%安と下落している。


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