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2022/07/22 09:39

7月フィラデルフィア連銀指数はマイナス12.3へ一段と低下 無料記事

 米フィラデルフィア連邦準備銀行(フィラデルフィア連銀)は21日、7月の製造業景況指数(季節調整済み)を発表し、前月(マイナス3.3)を9.0ポイント下回るマイナス12.3に一段と低下したことを明らかにした。4月以降、4カ月連続で低下中。プラスの数値を見込んでいた市場予想(約0.8)に反し、景気拡大・縮小の分岐点(ゼロ)を下回る動きが2カ月続いている。
 個別指標も総じて悪化。「出荷」が14.8(↑4.0)に上向いたものの、「新規受注」がマイナス24.8(↓12.4)、「受注残」がマイナス10.4(↓3.4)、「在庫」がマイナス9.3(↓7.1)に低下した。「配送時間」はマイナス10.2(↓20.1)と短期化している。「支払い価格」と「受け取り価格」は依然ともに高水準だが、それぞれ52.2(↓12.3)、30.3(↓18.9)に低下した。
 6カ月先の見通しも悪化。同景況指数がマイナス18.6(↓11.8)に低下した。
 毎月第3木曜日に発表されるこの統計は、米サプライマネジメント協会(ISM)の製造業景況感指数(PMI)や米NY連邦準備銀行の製造業景況指数などと同様に製造業の景況感を表し、景気動向の先行指標とされる。フィラデルフィア連銀が行うこの調査では、管轄地区内(ペンシルベニア州、ニュージャージー州、デラウェア州)の製造業者100〜125社を対象に実施し、その回答から現在と将来(6カ月先)の景況指数を計算する(1968年5月調査開始)。カバー地域が小さく、対象数が少ないためにデータのブレが大きいものの、全米をカバーするPMI(毎月第1営業日発表)に先駆けて発表される特徴がある。


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