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2022/06/29 08:52

米国株大引け概況(詳報): 大幅続落、ハイテク株が安い 無料記事

 28日のNY株式市場は、先週続いた反発基調から一転し、戻り売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比491.27ドル(1.56%)安の3万946.99ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が343.01ポイント(2.98%)安の1万1181.54ポイントとそろって大幅続落で取引を終えた。
 主要株価指数はプラス圏(ダウは一時1.42%高、ナスダックは一時0.96%高)で寄り付いたものの、その後一貫して売りに押され、ほぼその日の安値で終了。北京・上海でコロナ新規感染者数が2月以来初めてゼロになるなど、世界景気の好転期待が浮上したものの、その勢いが続かなかった。この日発表された5月・米消費者信頼感指数が98.7と市場予想(約100)を下回り、米国のリセッション懸念が改めて強まっている。原油先物が続伸する一方、米国債利回りはやや低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちエネルギーを除く10業種が下落。なかでも大型ハイテク株を含む一般消費財、情報技術、コミュニケーションの3業種の下落率が約3〜4%と大きかった。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.00%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.14%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.17%安と下落している。半導体銘柄の下げも目立ち、エヌビディア(@NVDA/U)が5.26%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.24%安と急落した。
 消費者信頼感の低下を受け、消費関連銘柄も軟調。ガイダンスが弱かったスポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が6.99%安と値を下げたほか、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)とロウズ・カンパニーズ(@LOW/U)がそれぞれ4.44%、5.16%ずつ下落している。
 一方、エネルギー株は逆行高。先週に下落基調が続いたこともあり、エクソンモービル(@XOM/U)が2.77%高、シェブロン(@CVX/U)が1.61%高と続伸で引けた。


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