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2022/01/17 08:39

米国株大引け概況(詳報): ダウ続落、ナスダックは反発 無料記事

 先週末14日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比201.81ドル(0.56%)安の3万5911.81ドルと続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が86.94ポイント(0.59%)高の1万4893.75ポイントと反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も強含み、3.82ポイント(0.08%)高の4662.85ポイントと小反発している。S&P500全11業種のうち、金融や素材など7業種が下落したが、エネルギーや情報技術など残り4業種が上昇した。
 決算発表シーズンの口火を切る銀行株の決算内容は、まちまちな結果。好調だったウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.68%高と買われる一方、債券トレーディングで苦戦したジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が6.15%安と急落した。決算発表した銀行大手のシティグループ(@C/U)や資産運用大手のブラックロック(@BLK/U)もそれぞれ1.25%、2.19%ずつ下落している。素材や資本財などのセクターも軟調。塗料大手シャーウィン・ウィリアムズ(@SHW/U)が第4四半期の利益警告を出したことが逆風となった。「原材料の入手可能性、コロナ禍に絡む労働力不足の面で想定ほど改善しなかった」と説明している。
 半面、原油高を背景にエネルギーセクターは堅調。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.76%高、コノコフィリップス(@COP/U)が3.73%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.53%高と買われた。
 情報技術、コミュニケーションなどITセクターにも押し目買い。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.77%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が1.66%高、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が3.12%高、半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が6.25%高と値を上げている。長期金利を代表する10年債利回りが1.78%(↑0.08ポイント)と急上昇したが、押し目買いの動きを妨げなかった。
 なお、週明け17日はキング牧師記念日で休場の予定。翌18日から取引が再開される。


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