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2022/09/16 08:43

米国株大引け概況(詳報):反落、大型ハイテク株に売り 無料記事

 15日のNY株式市場は、大型ハイテク株の主導で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反落し、それぞれ前日比173.27ドル(0.56%)安の3万961.82ドル、167.32ポイント(1.43%)安の1万1552.36ポイントで取引を終えた。
 米長期金利の上昇が重荷。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース加速への警戒感が強まるなか、米10年債の利回りは一時3.46%まで上がっている(前日終値は3.40%)。8月の米小売売上高が前月比0.3%増と市場予想(約マイナス0.1%)を上回ったことで朝方は3指数ともに買われたが、引けにかけて売りに押された格好だ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が下落。中でも情報技術セクターの下げが目立つ。クラウド顧客管理のセールスフォース(@CRM/U)が3.43%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.71%安、IT機器のアップル(@APPL/U)が1.89%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.52%安と売られた。このほか、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が16.79%安と急落して指数を押し下げ。総額200億ドル規模で未上場企業を買収すると発表したことや、四半期の増収率が伸び悩んでいることなどが嫌気されている。
 原油価格の急落を受け、エネルギーセクターも安い(WTI先物10月限の清算値は、前日比3.8%安の1バレル85.10ドル)。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.91%、1.62%ずつ値を下げている。また、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U) が3.29%安、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が1.83%安、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U) が1.52%安と売られた。


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