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2022/04/28 08:50

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反発、決算巡り高安まちまち 無料記事

 27日のNY株式市場は、押し目買いが入ったものの、その後に上げ幅を縮める展開。主要指標のダウ平均が前日比61.75ドル(0.19%)高の3万3301.93ドルと小反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は1.81ポイント(0.01%)安の1万2488.93ポイントとほぼ横ばいで取引を終えた(ダウとナスダックはそれぞれ一時1.37%高、1.70%高まで上昇)。機関投資家がベンチマークとするS&P500も8.76ポイント(0.21%)高の4183.96ポイントと小反発している。
 主要企業の決算動向を巡り、高安まちまちな商状。前日引け後に発表されたIT大手マイクロソフト(@MSFT/U)やクレジットカード大手ビザ(@V/U)の決算が上振れるなか、投資マインドの回復で押し目買いが入ったが、その一方で他企業の決算動向を不安視する向きも多かった。マイクロソフトとビザがそれぞれ4.81%高、6.47%高と急反発する一方、前日引け後に発表した決算が下振れたアルファベット(@GOOGL/U)が3.67%下落し、この日引け後に発表するメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が3.32%安、今週発表するアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)やアップル(@AAPL/U)もそれぞれ0.88%安、0.15%安と弱含んだ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、コミュニケーションなど6業種が下落する一方、エネルギーや素材など5業種が上昇。原油先物が小幅に続伸するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.86%高、デボン・エナジー(@DVN/U)が2.96%高、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が2.33%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が3.76%高と買われている。
 債券市場では成長懸念に伴うリスク回避姿勢が4日ぶりにストップ。相対的に安全とされる米国債が売られ、政策金利動向に敏感な2年債利回りが2.59%(↑0.11ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが2.83%(↑0.11ポイント)に上昇した。


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