2022/07/11 10:04
米国株週間相場見通し:強含みか
今週のNY株式市場は、景気不安が後退する中、全体として底堅く推移する流れが予想される。
米景気の動向を巡っては、ここに来て過度の失速懸念が薄らぐ状態。先週末に発表された6月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が37.2万人と予想(26.5万人)を大きく上回ったほか、先週前半に発表された6月のISM非製造業景況指数も55.3ポイントと予想(54.0ポイント)を上回ったためだ。これを受けて、先週のNY市場はナスダック銘柄を中心に買い戻される流れとなった。
景気不安が後退すれば金融引き締めに対する警戒感が高まるものの、FOMC議事録(6月分)の内容が想定内だったこともあり、今のところ債券市場は過度に反応していない。先週末の10年債利回りが3.08%まで上昇したとはいえ、6月14日の3.4965%まではまだ距離がある。
ただ、企業業績の動向はやや不透明。今週末から相次いで発表される主要企業の4-6月期決算に関しては、その皮切りとなる大手銀行の決算が(住宅ローン事業の悪化などで)芳しくない結果になると見られている。大きく下振れるようならば、マーケット全体の足を引っ張る恐れもあろう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米景気の動向を巡っては、ここに来て過度の失速懸念が薄らぐ状態。先週末に発表された6月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が37.2万人と予想(26.5万人)を大きく上回ったほか、先週前半に発表された6月のISM非製造業景況指数も55.3ポイントと予想(54.0ポイント)を上回ったためだ。これを受けて、先週のNY市場はナスダック銘柄を中心に買い戻される流れとなった。
景気不安が後退すれば金融引き締めに対する警戒感が高まるものの、FOMC議事録(6月分)の内容が想定内だったこともあり、今のところ債券市場は過度に反応していない。先週末の10年債利回りが3.08%まで上昇したとはいえ、6月14日の3.4965%まではまだ距離がある。
ただ、企業業績の動向はやや不透明。今週末から相次いで発表される主要企業の4-6月期決算に関しては、その皮切りとなる大手銀行の決算が(住宅ローン事業の悪化などで)芳しくない結果になると見られている。大きく下振れるようならば、マーケット全体の足を引っ張る恐れもあろう。
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