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2021/12/23 08:41

米国株大引け概況(詳報):続伸、新型コロナ巡る懸念が後退 無料記事

 22日のNY株式市場は、新型コロナを巡る懸念が後退する中で買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続伸し、それぞれ前日比261.19ドル(0.74%)高の3万5753.89ドル、 180.80ポイント(1.18%)高の1万5521.89ポイントで取引を終えた。
 南アフリカの国立伝染病研究所は同日、オミクロン株について「入院者や死者が過去の感染拡大の局面ほど増加していないことを踏まえると、重症化リスクが限定的な可能性がある」との見方を示した。また、米食品医薬品局(FDA)は同日、ファイザー(@PFE/U)が開発した新型コロナ経口薬「パクスロビド」の緊急使用を認めた。予防的な服用は認められていないものの、重症化しやすい人の入院や死亡のリスクが大きく低下すると期待されている(ファイザーの株価は前日比1.02%高)。
 米経済指標の上振れも支援材料。12月の米消費者信頼感指数は115.8と前月(111.9)から改善したほか、市場予想(約111.0)も上回った。米国の景気拡大が来年に入っても続く可能性が示された形だ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種が上昇。なかでも、一般消費財セクターの上げが目立つ。電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が7.50%高と急伸したのをはじめ、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が1.32%、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が1.24%上昇した。自動車大手のフォード・モーター(@F/U)とゼネラル・モーターズ(@GM/U)も2.70%、2.35%ずつ買われている。
 大型ハイテク株を中心に情報技術セクターも高い。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.81%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.53%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.12%高、コンサルティング大手のアクセンチュア(@ACN/U)が2.75%高と上昇した。


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