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2022/09/14 08:41

米国株大引け概況(詳報): CPI上振れで急反落、ナスダックは5%安 無料記事

 13日のNY株式市場は、「インフレが天井をつけた」との楽観が後退するなかで売り込まれる展開。主要指標のダウ平均が前日比1276.37ドル(3.94%)安の3万1104.97ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が632.84ポイント(5.16%)安の1万1633.57ポイントと急落し、そろって5日ぶりの反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も急落し、177.72ポイント(4.32%)安の3932.69ポイントで引けている。
 寄り前に発表された8月消費者物価指数(CPI)が上振れたため、ここ4営業日の上昇分がほぼ帳消しになった格好。インフレの高止まりが意識され、金融引き締めの長期化が連想された。CMEの「FED Watch Tool」によると、来週20〜21日のFOMCでは0.75%以上の利上げの確率が100%と見積もられている(1.00%利上げ確率が0%→3割に上昇)。債券も売られ、2年債利回りが3.76%(↑0.19ポイント)、10年債利回りが3.41%(↑0.05ポイント)に上昇した。
 地政学リスクの上昇も気がかり要因。「中国の台湾侵攻を防ぐため、米国が対中制裁を検討している」との観測が浮上した。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも大型ハイテク株を含むコミュニケーション、情報技術、一般消費財の3セクターは軒並み5%以上の下落を記録した。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が9.37%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が5.90%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が5.87%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が5.50%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が7.06%安と売り込まれている。半導体銘柄も売られ、エヌビディア(@NVDA/U)とアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)はそれぞれ9.47%、8.99%ずつ下落した(SOX指数は6.18%安)。


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