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2022/04/05 08:37

米国株大引け概況(詳報): 続伸、ハイテク株が高い 無料記事

 週明け4日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比103.61ドル(0.30%)高の3万4921.88ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が271.05ポイント(1.90%)高の1万4532.55ポイントとそろって続伸して取引を終えた。
 第2四半期(4〜6月)に入り、第1四半期(1〜3月)に軟調だった大型ハイテク株・グロース株を買い戻す動きが強まった格好。イーロン・マスク氏が大口出資を開示したSNS大手ツイッター(@TWTR/U)が27.12%急騰したことも、グロース株の押し目買い意欲につながったようだ。
 一方、ロシア・ウクライナの和平交渉は進まず。対露制裁の強化観測でWTI原油先物が約4%上昇したほか、米国石炭価格も13年ぶり高値をつけるなど、インフレ高進の懸念はくすぶる。債券市場では、2年債利回りが2.42%(↓0.04ポイント)に低下する一方、10年債利回りが2.40%(↑0.02ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が上昇。 大型ハイテク株が含まれる一般消費財、コミュニケーション、情報技術の3セクターが約2%上がったほか、エネルギーが強含んだ(残り7業種は下落)。電気自動車(EV)大手のテスラ(@TSLA/U)が5.61%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.93%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が4.02%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が4.83%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.37%高と買われている。テスラについては、サプライチェーン問題が続いているにも関わらず、第1四半期(1〜3月)の納車台数が31万台を超え、前年同期比で68%増を記録したことが好感された。
 一方、公益やヘルスケア、生活必需品など7業種は弱含み。電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が1.35%安、投資会社のバークシャーハサウェイ(@BRK .B/U)が1.83%安、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が1.22%安と下落した。
 他の個別動向では、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が3.72%安。暫定CEOに復帰したハワード・シュルツ氏が従業員・店舗への投資を増やすため、自社株買いを一時停止したことが嫌気された。


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