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2022/01/27 08:57

米国株大引け概況(詳報): ダウ続落、パウエル議長の会見中に売られる 無料記事

 26日のNY株式市場は、朝高後に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比129.64ドル(0.38%)安の3万4168.09ドルと続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が2.83ポイント(0.02%)高の1万3542.12ポイントとほぼ横ばいで取引を終えた。機関投資家の多くがベンチマークとするS&P500指数も6.52ポイント(0.15%)安の4349.93ポイントと弱含み、200日移動平均線(4433ポイント)を回復できなかった。
 IT大手マイクロソフト(@MSFT/U)が予想を上回る決算を発表したことを受け、朝方は反発基調(ダウとナスダックは一時、それぞれ1.51%高、3.42%高まで上昇)で寄り付いたものの、米連邦公開市場委員会(FOMC)後にパウエルFRB議長の会見が始まると売りに押された。FOMCの政策発表が予想通りだった上(3月FOMCの利上げを示唆)、パウエルFRB議長も予想通りのタカ派的トーン(インフレ懸念や堅調な経済を背景に政策支援を縮小していく必要性を強調)だったが、不透明な部分が多く残った。利上げペースやバランスシートの縮小(量的引き締め:QT)を巡る不安が依然くすぶるなか、市場は弱気なスタンスで応じている。株式のほか、債券も売られ、金融政策動向に敏感な2年債利回りが1.15%(↑0.13ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが1.86%(↑0.09ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(情報技術、金融は上昇)。ガイダンスの弱かった通信キャリア大手のエイ ティ アンド ティ(@T/U)が8.42%安と急落したほか、業績下振れで航空機大手のボーイング(@BA/U)が4.82%安と売り込まれた。また、グロース銘柄の一角も下落基調を続け、出前注文サービス最大手のドアダッシュ(@DASH/U)が7.24%安、カメラアプリ大手のスナップ(@SNAP/U)が6.62%安、画像収集アプリのピンタレスト(@PINS/U)が6.04%安と値を下げている。
 一方、好業績銘柄には押し目買いの動き。前述したマイクロソフトが2.85%高、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.51%高と反発し、関連銘柄にも買いが入った。


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