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2022/06/30 08:47

米国株大引け概況(詳報): ほぼ横ばい、ダウは小反発 無料記事

 29日のNY株式市場は、前日終値を挟んで方向感のない展開。主要指標のダウ平均が前日比82.32ドル(0.27%)高の3万1029.31ドルと小反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が3.65ポイント(0.03%)安の1万1177.89ポイントと小幅に3日続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も弱含み、2.72ポイント(0.07%)安の3818.83ポイントで引けた。
 先週の反発基調が停滞し、利上げ加速や景気減速懸念が引き続き上値を重くした。クリーブランド連銀のメスター総裁は経済状況が変わらないことを前提に7月FOMCでも0.75%の大幅利上げを続けることを提唱したほか、パウエルFRB議長も「ソフトランディング(軟着陸)」の達成がかなり厳しいことに言及している。景気減速が意識されるなかで相対的にリスクの低い米国債が買われ、2年債利回りが3.04%(↓0.07ポイント)、10年債利回りが3.09%(↓0.08ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。ヘルスケアや生活必需品といったディフェンシブセクターのほか、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、情報技術などが強含んだ。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.47%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.30%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.03%高、製薬大手のイーライリリー(@LLY/U)が1.69%高と値を上げている。
 ただ、半導体銘柄は軟調。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.75%安、半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.24%安で引けた。
 景気敏感株・バリュー株も弱含み、エネルギーや素材など5業種が下落。景気減速懸念を背景に原油先物が4営業日ぶりに反落するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.69%、1.97%ずつ値を下げた。


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