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2022/01/11 08:48

米国株大引け概況(詳報): ダウが続落、ナスダックは終盤にプラス転換 無料記事

 週明け10日のNY株式市場は、朝安後に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比162.79ドル(0.45%)安の3万6068.87ドルと4日続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が6.93ポイント(0.05%)高の1万4942.83ポイントと5営業日ぶりに反発して取引を終えた。ダウとナスダックは一時それぞれ1.63%安、2.71%安まで下落していたが、終盤に下げ幅を縮小している(ナスダックはプラス転換)。金利上昇を巡る懸念が依然として逆風だが、長期金利の上昇一服で押し目買いが優勢になった格好。10年債利回りは一時1.81%まで上昇したものの、その後に1.77%へ低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。アパレル・消費銘柄の売りが目立ち、カプリ・ホールディングス(@CPRI/U)が5.53%安、ギャップ(@GPS/U)が4.19%安、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が4.16%安、ルルレモン・アスレティカ(@LULU/U)が1.91%安、化粧品大手のエスティ・ローダー(@EL/U)が5.36%安、ファッションブランド大手のタペストリー(@TPR/U)が4.68%安と値を下げた。オミクロン株の感染拡大を受けてルルレモンが業績警告を発表したことがマイナス材料視されている。
 資本財セクターの下げも目立つ。航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.87%安、国際物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)が2.95%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が1.95%安と下落した。
 一方、ヘルスケア、情報技術、コミュニケーションの3業種は上昇。ヘルスケアセクターでは、新興バイオ企業のモデルナ(@MRNA/U)が9.28%高と急伸したほか、医薬品大手のメルク(@MRK/U)が2.58%高、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(@BMY/U)が3.61%高で引けた。世界最大級のヘルスケア国際会議「JPモルガン・ヘルスケア・カンファレンス」が10日に開幕するなか、ヘルスケア銘柄に注目が集まっている。
 大型IT銘柄の一角には押し目買い。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.03%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.21%高、ソフトウエア大手のアドビ(@ADBE/U)が2.96%高と強含んだ。


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