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2022/08/05 08:41

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反落、ナスダックは続伸 無料記事

 4日のNY株式市場は、重要統計の発表を控えるなかでやや方向感のない展開。主要指標のダウ平均が前日比85.68ドル(0.26%)安の3万2726.82ドルと小反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は52.42ポイント(0.41%)高の1万2720.58ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数はほぼ横ばいで推移し、3.23ポイント(0.08%)安の4151.94ポイントで引けている。
 5日発表予定の7月雇用統計を控え、小幅な値動きに終始した。この日は世界的な景気後退の懸念が強まるなか、原油先物が約2.3%安と続落し(90ドル/バレル割れ)、ロシアによるウクライナ侵攻が起きた2月下旬以来の上げを帳消しにしている。3日にブラジル中銀が0.5%利上げ、4日に英国中銀が0.5%利上げを実施するなど、世界的に積極的な引き締めの動きが加速するなか、原油需要が減退するとの見方が強まった。こうしたなか、米国では金利の低下基調が続き(2年債利回りが↓0.03ポイントの3.04%、10年債利回りが↓0.01ポイントの2.69%)、エネルギー株が売られる一方、大型ハイテク株やグロース株が買われている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇(4業種が下落)。大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術、コミュニケーションなどが強含んだ(上昇率は小幅)。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.19%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.42%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.70%高、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.93%高と値を上げている(半導体のSOX指数は0.92%高)。
 一方、エネルギーは3%超の下落。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ4.21%、2.72%ずつ下落したほか、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が4.08%安と値下がりした。


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