詳細
検索 (期間指定)
期間

2021/08/24 08:48

米国株大引け概況(詳報): 続伸、ナスダックは最高値 無料記事

 週明け23日のNY株式市場は、投資家心理が改善するなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比215.63ドル(0.61%)高の3万5335.71ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が227.99ポイント(1.55%)高の1万4942.65ポイントとそろって続伸して取引を終えた。ナスダックは過去最高値を更新している。
 前日に続き、押し目買いの動きが強まった。米食品医薬品局(FDA)はこの日、ファイザー(@PFE/U)製の新型コロナウイルスワクチンを正式承認。「ワクチン接種の進展につながる」との期待が追い風となった。
 また、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演(27日)を控えるなか、テーパリング(量的緩和の縮小)の早期開始懸念についてもやや後退。経済指標の悪化がテーパリング開始時期の判断に影響するとの見方が出ている。調査会社IHSマークイットがこの日発表した8月の米国製造業PMIは61.2(前月:63.4)、米国サービス業PMIは55.2(前月:59.9)に低下した(市場予想はそれぞれ約62.0、約59.2)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。大型IT銘柄が含まれる一般消費財、情報技術、コミュニケーションなどのセクターで上げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.83%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.49%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.06%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.03%高と値を上げている。
 ワクチンの正式承認を受け、ファイザーと提携先の独ビオンテック(@BNTX/U)もそれぞれ2.48%、9.58%ずつ上昇。同業モデルナ(@MRNA/U)も7.55%連れ高した。ワクチン接種の進展期待を受け、コロナ禍が逆風だった観光関連銘柄なども急伸。カジノ大手のラスベガス・サンズ(@LVS/U)が5.81%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が3.96%高、オンライン旅行サイト大手のブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が3.02%高と買われた。
 エネルギーや資本財、素材など景気敏感株・バリュー株も上昇。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が4.12%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.17%高、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が3.23%高と値を上げた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース