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2022/02/01 08:41

米国株大引け概況(詳報): 大幅続伸、ハイテク株に買い 無料記事

 週明け1月31日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買い戻しが継続する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比406.39ドル(1.17%)高の3万5131.86ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が469.31ポイント(3.41%)高の1万4239.88ポイントとそろって大幅続伸で取引を終えた。機関投資家の多くがベンチマークとするS&P500指数も83.70ポイント(1.89%)高の4515.55ポイントと買われ、200日移動平均線(4437ポイント)を上回っている。
 金融当局の引き締め加速懸念で年初からハイテク株・成長株を中心に下落基調が続いていたものの、一部の銘柄に押し目買いを入れる動きが先週末から続いた。ブローカーからの強気評価もあり、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が10.68%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が11.13%高、オーディオ配信大手のスポティファイ(@SPOT/U)が13.46%高、植物性代替肉のビヨンドミート(@BYND/U)が15.19%高と軒並み急伸している。
 過度な引き締め加速懸念もやや薄らぐ。アトランタ連銀のボスティック総裁(FOMCの投票権なし)が「3月の0.50%利上げがありうるものの、好ましくはない」、カンザスシティ連銀のジョージ総裁(投票権あり)が「利上げは徐々に行うことが常に望ましい」と述べるなどタカ派トーンを抑えたコメントが相次いだ。政策金利動向に敏感な2年債利回りは1.18%(↑0.02ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りは1.78%(↑0.01ポイント)と小幅な上昇にとどまった。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型IT銘柄が含まれる情報技術、コミュニケーション、一般消費財の上げが目立つ。先週末に好決算を発表したアップル(@AAPL/U)が2.61%高、今週の決算発表を控えるEC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.89%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が3.83%高と買われた。また、半導体銘柄への買いも目立ち、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.21%高、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が5.37%高、半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が4.33%高と値を上げている(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は5.44%高)。


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