16日のNY株式市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過したことで買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続伸し、それぞれ前日比518.76ドル（1.55％）高の3万4063.10ドル、487.93ポイント（3.77％）の1万3436.55ポイントで取引を終えた(上昇率、上昇幅ともに今年最大)。
　米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMCで、2018年12月以来となる0.25％ポイントの利上げを正式に決定した。一方、公表されたドットチャート(政策金利見通し)によると、年内の利上げ回数は今回を含め7回と前回12月会合の3回から大きく増えている。これを受けて主要3指数ともに急落したが、パウエル議長が記者会見で「向こう1年間に米国でリセッションが起きる確率は特に高くない」などと述べたことにより、急速に切り返した格好だ。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、一般消費財セクターの上げが目立つ。スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が4.85％高、電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が4.78％高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.89％高と値を上げた。
　情報技術セクターも高い。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.63％高と急伸したほか、IT大手のアップル(@APPL/U)とマイクロソフト(@MSFT/U)が2.90％、2.52％ずつ買われている。
　他の個別動向では、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が5.16％高。現最高経営責任者(CEO)が退任を表明したことに伴い、創業者のハワード・シュルツ名誉会長が暫定CEOに就任すると発表したことなどが追い風だ。


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