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2022/01/24 08:44

米国株大引け概況(詳報): 続落、ハイテク株売りが重し 無料記事

 先週末21日のNY株式市場は、投資家心理の悪化でハイテク株を中心に売りが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比450.02ドル(1.30%)安の3万4265.37ドルと6日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が385.10ポイント(2.72%)安の1万3768.92ポイントと4日続落して取引を終えた。機関投資家の多くがベンチマークとするS&P500指数も84.79ポイント(1.89%)安の4397.94ポイントと4日続落し、2020年6月以来初めて200日移動平均線(4429ポイント)を割り込んでいる。
 米金融当局の引き締め懸念に加え、主要ハイテク企業の業績鈍化にも焦点が当たるなか、リスクオフの動きが強まる状態。投資家心理を表すとされるVIX指数が一時29.79と30近くまで急上昇したほか、リスク回避で米国債が連日買われ、10年債利回りが1.76%(↓0.04ポイント)に低下している。
 この日はネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が第4四半期決算で加入者数の成長鈍化を示したため、21.79%安と急落したことが投資家心理を一段と悪化させた。競合他社も連れ安し、「Disney+」を運営するウォルト・ディズニー(@DIS/U)が6.94%安、動画ストリーミング端末大手のロク(@ROKU/U)が9.10%安と値を下げている。このほか、翌週の決算発表を控えるテスラ(@TSLA/U)が5.26%安、翌々週の決算発表を控えるEコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.95%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が4.23%安と売られた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み下落(生活必需品のみ小幅上昇)。前述したように大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、一般消費財、情報技術の下落が目立つ(下落幅はそれぞれ4%弱、3%超、2%弱)。また景気敏感株・バリュー株も売られ、素材や金融、エネルギーなどが値下がりした。


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