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2022/09/01 10:57

3Q下振れでHPが8%安、ロレスCEO「消費者向けに続き企業向けも減速」 無料記事

 8月31日のNY株式市場では、PC・プリンター大手のHPインク(@HPQ/U)が前日比7.68%安の28.71ドルと急落して取引を終えた。足元の業績悪化が懸念されるなか、昨年10月以来の30ドル割れの安値水準に落ち込んでいる。
 前日引け後に発表された第3四半期(5〜7月)決算は、売上高が前年同期比4.08%減の146億6400万ドルに縮む中、純利益がほぼ横ばい(0.99%増)の11億1900万ドルという結果で、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、1.04ドル)はともに市場予想(それぞれ約156億300万ドル、約1.05ドル)を下回った。製品別の売上高は、主力のパーソナルシステム(PC販売)が3%減の100億8900万ドル、プリンティングが6%減の45億7500万ドルとそろって縮小している。
 エンリケ・ロレス最高経営責任者(CEO)は30日にCNBCの番組で、「第3四半期が進むにつれて、消費者需要の鈍化ペースが加速した。また、企業顧客からのスローダウンの兆しも見え始めている」とコメント。マクロ経済の不透明感を受け、企業顧客の支出スタンスで変化がみえていることを示唆した。こうした状況について「一時的なものだと考えている」と述べつつも、「予算の管理や採用する新入社員数に注意を払う企業がますます増えつつある」と警戒感を示している。
 なお、同社は通期利益ガイダンスを下方修正。ポリ(POLY)買収に関連する各種費用を考慮し、22年10月通期の希薄化後EPS(GAAP)を「3.79〜3.93ドル」→「3.46〜3.56ドル」、調整後・希薄化後EPS(非GAAP)を「4.24〜4.38ドル」→「4.02〜4.12ドル」にそれぞれ引き下げた。


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