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2022/08/02 08:44

米国株大引け概況(詳報): 小反落、7月ラリー後に上げ一服 無料記事

 週明け1日のNY株式市場はやや弱含む展開。主要指標のダウ平均が前営業日比46.73ドル(0.14%)安の3万2798.40ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が21.71ポイント(0.18%)安の1万2368.98ポイントとそろって4営業日ぶりの小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、11.66ポイント(0.28%)安の4118.63ポイントと小反落で引けている。
 2020年以降で最高の月だった7月(月間上昇率はダウが6.73%、ナスダックが12.35%、S&P500が9.11%)が終わり、市場ではその勢いが保てるかどうかに注目が集まる状態。この日は勢いを保てず、短期的な過熱感を意識した売りに押された格好だ。また、「ペロシ下院議長が台湾を訪問する見通し」と報じられ、米中関係の緊張化も意識されている。
 インフレピーク観測は一段と強まった。7月のISM製造業景況指数は52.8(市場予想:約52)と前月の53.0からさらに低下したほか、同支払価格指数が60.0(市場予想:約74.3)と前月の78.5から急低下している。米国の景気減速が意識され、長期金利を代表する10年債利回りは2.57%(↓0.08ポイント)と一段と低下した。また、中国景気指標の悪化でWTI原油先物が1バレル93.89ドル(↓約4.8%)と急落している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。下落幅は、エネルギー(↓2%超)を除き、情報技術やコミュニケーションなど1%未満の業種が多かった。個別では、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.61%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.97%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.99%安と弱含んでいる。このほか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.53%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.98%安、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が3.79%安と値を下げた。


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