1日のNY株式市場は、米国で新型コロナ変異株の感染者が確認されたことで売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続落し、それぞれ前日比461.68ドル（1.34％）安の3万4022.04ドル、283.64ポイント（1.83％）安の1万5254.05ポイントで取引を終えた。
　米疾病対策センター(CDC)は同日、カリフォルニア州在住で最近、南アフリカから戻ってきた旅行者について、新型コロナ変異株「オミクロン」に感染していたと発表した。同変異株の感染者が米国で確認されたのは初めて。午前中は上昇していたが、この発表を受けて引けにかけて大きく売られた。
　ダウ平均構成銘柄では、業績見通しが下振れたクラウド顧客管理のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が11.74％安と急落したのをはじめ、航空機のボーイング(@BA/U)が4.28％安、素材化学のダウ(@DOW/U)が3.95％安、小売りのウォルマート(@WMT/U)が2.48％安と値を下げている。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち公益事業を除く10業種が下落。なかでも、航空・旅行関連の銘柄を中心に一般消費財セクターの下げが目立つ。クルーズ船運営のロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)とカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が8.13％、6.93％ずつ下落したほか、アメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)とデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が7.97％、7.36％安ずつ売られた。民泊プラットフォーム最大手のエアビーアンドビー(@ABNB/U)も5.48％安に沈んでいる。
　グロース株の下げもきつい。セキュリティ・CDNサービス企業のクラウドフレア(@NET/U)が12.77％安、ゲーム開発用ソフトウェアなどを手掛けるユニティ・ソフトウェア(@U/U)が12.01％安、オンラインゲームプラットフォーム運営のロブロックス(@RBLX/U)が10.06％安と売られた。


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