詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/06/03 08:45

米国株大引け概況(詳報): 3日ぶり反発、ハイテク・グロース株が高い 無料記事

 2日のNY株式市場は、利上げによる景気減速の兆しが散見されるなか、ハイテク・グロース株を中心に大きく買い戻される展開。主要指標のダウ平均は前日比435.05ドル(1.33%)高の3万3248.28ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が322.44ポイント(2.69%)高の1万2316.90ポイントとそろって3日ぶりに反発して取引を終えた。
 朝方はマイナス圏で始まったが、その後は一貫して上昇基調が続いた。5月のADP雇用統計が大きく下振れたため、3日発表の5月・雇用統計が強い結果になるとの見方が薄らいでいる。新規失業保険申請件数が予想よりも良く、OPEC増産が「力不足」とみられて原油先物が続伸するなど、インフレ懸念はくすぶる状態だが、金融引き締めへの過度な警戒はやや後退。先月上旬に3%を超えていた10年債利回りは2.91%と前日からほぼ横ばいで推移し、投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)は24.72(↓0.97)と低下傾向が続いた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちエネルギーを除く10業種が上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財、コミュニケーション、情報技術が2%超の上げを記録した。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.68%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.15%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が5.42%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.28%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.94%高と軒並み急伸している。寄り前に為替の影響を理由に業績警告を出したIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)は一時4%安と売られたが、結局0.79%高とプラス圏に転じた。
 この日は昨年末から売り込まれているグロース株の急騰が目立った。クラウド運用監視システム大手のデータドッグ(@DDOG/U)が12.90%高、オンラインゲームプラットフォームを運営するロブロックス(@RBLX/U)が15.69%高、ゲーム開発用ソフトウェア大手ユニティ・ソフトウェア(@U/U)が14.76%高と買われている。グロース株投資で有名なARKイノベーションETF(@ARKK/U)も7.36%高と値を上げた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース