先週末9日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比377.19ドル（1.19％）高の3万2151.71ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が250.18ポイント（2.11％）高の1万2112.31ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた。
　ブラックアウト期間前に米金融当局者からタカ派的なコメントが相次いだものの、8月半ばから主要指数が下落基調だっただけに、反発狙いの買いが続いた。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)では3会合連続で0.75％の利上げが実施されるとほぼ確実視されているものの、市場では「目先の利上げに対する懸念がほぼ織り込まれた」などの見解もある。また、このところ一方的に進んでいたドル高（米企業にとって海外業績の圧迫要因）に歯止めがかかったことも、支援材料と受け止めれらたようだ。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、情報技術、一般消費財の上げが目立つ。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が4.37％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.30％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.60％高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.66％高と値を上げた。この日はまた、堅調な決算を発表したクラウド型電子署名サービスを提供するドキュサイン(@DOCU/U)が10.51％高、クラウド型のセキュリティサービスを提供するゼットスケーラー(@ZS/U)が21.88％高と急伸。他のグロース株にも物色の動きが広がった。
　景気敏感株・バリュー株も上昇。原油高（↑約4％）を背景に石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.58％高、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が4.40％高と買われたほか、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.46％高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.06％高と値を上げている。


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