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2022/05/25 08:39

米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸、ハイテク売りでナスダックは急落 無料記事

 24日のNY株式市場は、成長鈍化が警戒されるなかでハイテク株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比48.38ドル(0.15%)高の3万1928.62ドルと小幅に3日続伸する一方、機関投資家がベンチマークとするS&P500指数が32.27ポイント(0.81%)安の3941.48ポイント、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が270.82ポイント(2.35%)安の1万1264.45ポイントと反落して取引を終えた。ナスダックは年初来安値を更新している。場中では一時的に主要指数が軒並み安(ダウが1.61%安、S&P500が2.48%安、ナスダックが3.83%安)となる場面もあったが、引けにかけて下げ幅を縮めた(ダウはプラス転換)。
 前日引け後に画像・動画投稿アプリ「スナップチャット」を手掛けるスナップ(@SNAP/U)が業績警告を発したことが悪材料。「第2四半期(4〜6月)の収益目標を達成できない」と述べ、従業員の採用を遅らせる方針を示したことを受け、市場では消費に続き、デジタル広告の減速に対する警戒感が広がった。スナップが43.08%安と急落したほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が7.62%安、動画投稿サイト「Youtube」を手掛けるアルファベット(@GOOGL/U)が4.95%安と売り込まれている。
 バリュエーションの高いグロース株を売る動きも再開。配車サービス大手のリフト(@LYFT/U)が17.27%安、後払い決済サービスを手掛けるフィンテック企業、アファーム(@AFRM/U)が15.33%安、ゲーム開発用ソフトウェア大手のユニティ(@U/U)が14.16%安と軒並み2ケタの下げを記録した。グロース株投資で有名なARKイノベーションETF(@ARKK/U)も6.95%安と売られている。
 一方、公益や生活必需品、ヘルスケアなどディフェンシブセクターは上昇。再生エネルギーのネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.92%高、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が1.84%高、製薬大手のイーライリリー(@LLY/U)が1.11%高と強含んだ。相対的に安全資産とされる米国債も買われ、2年債利回りが2.48%(↓0.14ポイント)、10年債利回りが2.75%(↓0.10ポイント)と急低下した。


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