週明け27日のNY株式市場は、投資マインドが上向くなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比351.82ドル（0.98％）高の3万6302.38ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が217.89ポイント（1.39％）高の1万5871.26ポイントとそろって4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も買われ、65.40ポイント（1.38％）高の4791.19ポイントと連日で最高値を更新している。なお出来高は低く、大型優良株への買いが目立った。
　特段の新規材料はないが、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡る懸念が後退するなか、投資家心理の改善が続く状態。「オミクロン株は他の変異株よりも入院のリスクが低い」との見方が強まりつつある。米経済の成長鈍化に対する過度な懸念が後退するなか、歴史的に強気な相場が展開される年末年始の「サンタラリー」が続いている格好だ。
　サプライチェーン問題、インフレ問題、オミクロン株など多くの懸念がくすぶるが、消費動向の堅調さも確認された。マスターカードの発表によると、年末商戦（11月1日〜12月24日）の小売売上高が前年比で8.5％増加している。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型IT銘柄への買いが目立ち、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.32％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.30％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が3.26％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.52％高と値を上げた。半導体関連銘柄も買われ（SOX指数は2.72％高）、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.40％高、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.63％高と急伸している。
　エネルギー株も高い。原油先物の続伸を受け、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が2.04％高、コノコフィリップス(@COP/U)が2.84％高、EOGリソーシズ(@EOG/U)が4.13％高と買われた。


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