13日のNY株式市場は、大型ハイテク株の主導で買い戻される展開。主要指標のダウ平均は前日比0.53ドルとほぼ横ばいの3万4377.81ドルで引けたが、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は4日ぶりに反発し、105.71ポイント（0.73％）高の1万4571.63ポイントで取引を終えた。
　ダウ平均構成銘柄では、金融銘柄の下げが目立つ。利ザヤの縮小でクレジットカードのアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が3.54％安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が2.64％安に沈んだ。また、時価総額最大のアップル(@APPL/U)も0.42％とさえない。2021年の「iPhone13」生産目標引き下げが伝えられたことで売りに押された。
　半面、アップルを除くハイテク大手は総じて堅調。マイクロソフト(@MSFT/U)が1.17％高、アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.14％高、エヌビディア(@NVDA/U)が1.30％高、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が0.83％高と値を上げている。
　ハイテク以外では、公益事業セクターの上げが目立つ。再生可能エネルギー発電のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.67％高、総合エネルギー大手のドミニオン・エナジー(@D/U)が1.17％高、電力大手のデューク・エナジー(@DUK/U)が0.88％高と買われた。
　素材セクターも高い。鉱業大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が3.50％高、産金大手のニューモント(@NEM/U)が2.90％高、化学メーカー大手のFMC（@FMC/U）が0.67％高と買われている。
　一方、航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)は5.76％安と急落。2021年10〜12月期の業績見通しに関し、「燃料価格の上昇に伴い、税引き前ベースで赤字となる恐れがある」と警告したことが逆風だ。


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