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2022/08/10 08:43

米国株大引け概況(詳報): 下落、マイクロンの業績警告で半導体銘柄が安い 無料記事

 9日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比58.13ドル(0.18%)安の3万2774.41ドルと小反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は150.53ポイント(1.19%)安の1万2493.93ポイントと3日続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、17.59ポイント(0.42%)安の4122.47ポイントと弱含んでいる。
 この日投資家心理に影響したのは、メモリー大手マイクロン・テクノロジー(@MU/U)の業績警告。前日にGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が業績警告を発表したこともあり、半導体銘柄や半導体装置銘柄の先行き不安につながった。また、宝石商のシグネット・ジュエラーズ(@SIG/U)、バイオ企業のノババックス(@NVAX/U)などからも失望的なガイダンスが提示され、「株価に楽観が織り込まれすぎている」との懸念がくすぶっている。また、7月消費者物価指数(CPI)の発表を翌10日に控え、インフレ・金融政策方面では判断材料に欠ける状態。ガソリン価格の下落を背景に、7月CPIは前月比↑約0.2%、前年同月比↑約8.7%に鈍化すると予想されている(6月CPIは前月比↑約1.3%、前年同月比↑約9.1%)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術、コミュニケーションの下げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.44%下落したほか、エヌビディアが3.97%安、マイクロンが3.74%安と続落している。投資減速懸念で半導体装置銘柄も急落し、アプライドマテリアルズ(@AMAT/U)が7.58%安、ラムリサーチ(@LRCX/U)が7.88%安、KLA(@KLAC/U)が7.57%安で引けた。ただ、大型ハイテク株の一角は逆行高。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.03%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.71%高と強含んだ。
 エネルギーや金融、REIT、公益の4業種は上昇。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.84%高、オキシデンタル・ペトロリアム(@OXY/U)が3.95%高、銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が0.90%高と値を上げている。


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