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2021/11/09 08:38

米国株大引け概況(詳報): ダウ続伸、ナスダックは11日続伸 無料記事

 週明け8日のNY株式市場は、米景気への楽観が強まるなかで買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前営業日比104.27ドル(0.29%)高の3万6432.22ドルと続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が10.77ポイント(0.07%)高の1万5982.36ポイントと小幅ながら11日続伸で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークにしているS&P500も買われ、0.09%高の4701.70ポイントと8日続伸(4700台超えは初)。主要3指数がそろって過去最高値を切り上げた。
 先週末5日遅くに米下院がインフラ投資法案を可決したことが追い風。素材や機械などインフラ関連の上げが目立った。具体的には、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.07%高、農機・道路機械のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が1.59%高、建材大手のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U)が4.95%高、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が3.60%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が6.45%高と買われている。景気敏感セクター全体が強含み、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.08%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.36%高と値を上げた。
 情報技術セクターも堅調。半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が10.14%高と急伸したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.54%高、モバイル向け半導体のクアルコム(@QCOM/U)が1.73%高で引けた(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は1.25%高)。AMDに関しては、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(元フェイスブック、@FB/U)にサーバー用プロセッサを供給すると発表したこと、複数の新製品を発表したことなどが好材料視されている。
 一方、公益や生活必需品などディフェンシブセクターは下落。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.10%安、飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が2.15%安と売られた。長期金利の10年債利回りは1.49%(↑0.04ポイント)に上昇している。


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