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2021/11/24 08:38

米国株大引け概況(詳報): ダウ続伸、ナスダックは続落 無料記事

 23日のNY株式市場は、セクターローテーションが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比194.55ドル(0.55%)高の3万5813.80ドルと続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が79.62ポイント(0.50%)安の1万5775.14ポイントと続落して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.17%高の4690.70ポイントと小反発で引けている。
 前日に続いて長期金利が1.67%(↑0.05ポイント)と急上昇するなか、ハイテク株・成長株を売って、景気敏感株・バリュー株に乗り換える動きが進んだ。成長鈍化が続くビデオ会議アプリケーション大手のズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(@ZM/U)が14.71%安と急落したことも、グロース株の売り材料の一つにされた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。エネルギーや金融、REITなどで上げが目立った。この日はバイデン政権が石油の戦略備蓄を放出すると発表したが、悪材料の出尽くし感で原油先物が2%超上昇。エネルギー株が買われ、エクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.63%、2.10%ずつ値を上げている。利ザヤ拡大期待で金融株も高い。ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ2.39%、2.64%ずつ上昇した。
 他の個別動向では、決算銘柄の下げが目立つ。家電量販店大手のベスト・バイ(@BBY/U)が12.31%安と急落したほか、スポーツ用品チェーンのディックス・スポーティング・グッズ(@DKS/U)が4.08%安、ファストファッション大手のアバクロンビー&フィッチ(@ANF/U)が12.59%安と急落した。ただ、1ドル均一ショップ大手のダラー・ツリー(@DLTR/U)は9.17%高。販売商品の標準価格を「1.25ドル」に引き上げる方針を示したことが刺激材料となった。


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