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2021/12/16 08:41

米国株大引け概況(詳報):反発、FOMCを無難に通過 無料記事

 15日のNY株式市場は、米金融当局の政策決定が市場の想定内だったことで買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって3日ぶりに反発し、それぞれ前日比383.25ドル(1.08%)高の3万5927.43ドル、327.94ポイント(2.15%)高の1万5565.58ポイントで取引を終えた。
 この日は、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えて積極的な買いが手控えられていたものの、FOMC終了後から引けにかけて大きく買われた。米連邦準備制度理事会(FRB)は同日のFOMCで、量的緩和の縮小を加速させる方針を決めたが、内容はほぼ市場の想定通りと受け止められた。FRBは2022年1月から新規の資産購入額を月300億ドルずつ減らすほか(11月に決めた同150億ドルから2倍に拡大)、22年と23年に3回、24年に2回の利上げを想定している。このほか、パウエル議長が記者会見で「米国の消費は健全な状態だ」などと、米経済に楽観的な見解を示したことも支援材料だ。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうちエネルギーを除く10業種が上昇。なかでも、前日までに売られていた情報技術セクターの上げが目立つ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.49%高と急伸したほか、ネットワーク機器のシスコシステムズ(@CSCO/U)が3.74%高、IT機器のアップル(@APPL/U)が2.85%、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.92%と買われた。
 医薬品メーカーを中心に、ヘルスケアセクターも高い。21年通期ガイダンスを上方修正したイーライリリー(@LLY/U)が10.39%高と急伸したのをはじめ、ファイザー(@PFE/U)が5.87%高、ユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が3.11%高、アッヴィ(@ABBV/U)が2.31%高と値を上げている。


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